Top  /  Media  /  ホームページの更新、制作会社に頼まず社内で回せますか?

Web運用 × AI

ホームページの更新、
制作会社に頼まず社内で回せますか?
AIに頼んで、確認して、公開する運用の始め方

読了目安:約8分 公開:2026年9月24日 執筆:那須 義生(EXTOOL株式会社 代表取締役)
この記事の対象読者と、わかること

ホームページの更新を制作会社に頼んでいて、「お知らせ1本足すのに時間と費用がかかる」「担当者が辞めたら誰も触れない」と感じている中小企業の経営者・広報担当の方向けです。当社は自社サイトの更新を、AIに日本語で頼み、確認して公開する形で社内で回しています。その経験をもとに、次のことがわかります。

CONTENTS
  1. 結論 — 担当者がやるのは「日本語で頼む」「確認して公開する」の2つ
  2. こんな状態なら、読む価値があります
  3. 更新を社内に戻すと、何が変わるか
  4. 壊れないのは、AIが賢いからではなく手順があるから
  5. 当社で実際にやってみて、わかったこと
  6. 向いている会社・まだ早い会社
  7. 始めるなら、お知らせ1本から
  8. よくある質問

1. 結論 — 担当者がやるのは「日本語で頼む」「確認して公開する」の2つ

ホームページの更新は、制作会社に頼まなくても社内で回せます。AIに「新サービスのページを作って」と日本語で頼むと下書きができ、仮の画面で確認して「公開して」と言えば本番に反映される。担当者がやるのはこの2つだけで、管理画面の操作を覚える必要も、修正のたびに見積もりを取る必要もありません。

「AIに任せて壊れないのか」という心配は当然あります。答えは仕組みの側にあって、本番のサイトは人が承認したときにしか変わらない形にしておけば、AIの出来に関わらず事故は起きません。流れは次のとおりです。

1. 頼む日本語で話す。
「お知らせを1本足して」
→
2. 作るAIが下書きを作る。
表示崩れ・リンク切れも自動点検
→
3. 見る仮の画面で確認。
本番はまだ変わらない
→
4. 承認「公開して」と頼む。
気に入らなければ「直して」
→
5. 公開数分で本番へ。
履歴が残り、戻せる

図1:AIが下書きを作り、人が確認して、公開する。本番が変わるのは4の承認のあとだけ

当社の会社サイトは、このページも含めて、写真以外をすべてこの形で更新しています。この記事は、その運用を他の会社でも再現できるよう仕組みを作り直した過程で確かめたことを、技術者でない方に向けてまとめたものです。

2. こんな状態なら、読む価値があります

ご相談を受けるとき、サイトの更新で困っている会社の話はだいたい次のどれかに当てはまります。

共通しているのは、サイトが会社のスピードで動いていないことです。お客様は問い合わせの前に、ChatGPTやGoogleのAIに「〇〇という会社は?」と聞くようになりました。AIが読むのは自社サイトに書かれたことなので、書いていないことは存在しないのと同じです。思いついた日に自分たちで書き足せる状態にしておくことが、営業にも採用にも効きます。

3. 更新を社内に戻すと、何が変わるか

制作会社に頼む形と、AIと社内で回す形で、担当者から見えるものがどう変わるかを並べます。

場面制作会社に頼むAIと社内で回す
お知らせを1本足すメールで依頼し、数日〜2週間待つ。1回ごとに数万円日本語で頼んで数分。確認して公開
英語ページ・LP・採用ページを増やす見積もりから。内容によっては数十万円思いついたそのタイミングで作成・公開
費用初期数十万円〜と、月額の保守最初の環境づくりだけ。月額の保守はなし
サイトの持ち主制作会社の環境に依存。乗り換えると作り直し会社の持ち物。履歴ごと残る
担当者が交代したとき依頼の仕方を引き継ぐ同じチャット画面に同じように頼むだけ
間違えたとき制作会社に連絡して直してもらう「前の状態に戻して」と頼む

図2:担当者から見た変化。費用は一般的な目安

「AIを使って作る力」が担当者に残る点も見逃せません。サイトで慣れた頼み方は、提案書や資料づくりにもそのまま使えます。

4. 壊れないのは、AIが賢いからではなく手順があるから

AIにサイトを任せて事故が起きるかどうかは、AIの性能ではなく、触ってよい場所と手順を先に決めてあるかで決まります。当社の仕組みでは、次の3つを最初に決めています。

① 本番が変わるのは、人が「公開して」と言ったときだけ

AIが作れるのは下書きと、それを映した仮の画面までです。本番に反映する操作はAIにはさせず、人が承認したときだけ反映される仕組みにしています。AIが指示を読み違えても、本番には届きません。

② 自動点検に落ちた下書きは、公開の候補にならない

下書きができるたびに、表示崩れ・リンク切れ・必須項目の抜けを機械が点検します。落ちたものは承認できないので、担当者は「点検を通ったものだけ見ればよい」状態になります。

③ AIが触ってよい場所と、触らない場所を分ける

お知らせ・事例・写真・通常のページはAIが自由に作ってよい場所です。一方で、社名や住所などの会社情報、プライバシーポリシー、問い合わせページは「保護する場所」として、AIが書き換えられないようにしています。数字や会社情報は「頼んだ人が言ったものだけ書く。推測で埋めない」と指示しておくことも大切で、AIは空欄をもっともらしく埋めるのが得意だからです。

それでも間違えたら

公開後に取り消したくなったら、「前の状態に戻して」と頼めば、戻す下書きができて同じ手順で公開できます。変更の履歴は消えないので、いつ何が変わったかを後から追えます。

5. 当社で実際にやってみて、わかったこと

設計はシンプルですが、自社で通してみて初めてわかったことが4つあります。これから始める方が同じところで立ち止まらないよう、そのまま書きます。

① 技術が要るのは、最初の環境づくりだけ

サイトの置き場・履歴の保管庫・AIの3つをつなぎ、「本番は承認でしか変わらない」形にするまでは、技術のわかる人の作業です。当社が自社で通したときは、つまずきも含めて1日程度かかりました。この一度だけを経験者と一緒にやれば、以後は担当者が日本語で頼むだけになります。逆に言うと、ここを自力でやろうとして止まる会社が多いはずです。

② メール通知や迷惑投稿の対策は、あとから足せる

問い合わせフォームからのメール通知や、迷惑投稿をはじく設定は、それぞれ別の設定が要ります。当社もフォームは動くのに通知が届かない、という状態を一度通りました。最初の1本を通すときには不要なので、「まず公開できる状態」と「フォームまわりの仕上げ」は分けて考えると迷いません。

③ 毎月かかるのは、ほぼAIの契約だけ

小さな会社サイトなら、サイトの置き場は無料枠で足りることが多いです。毎月かかるのは、担当者が使うAIの契約(月数千円)と、履歴を安全に管理するサービスの有料プラン(月数百円)くらいで、制作会社の月額保守やサイト向けサービスの月額に相当する費用はかかりません。ドメイン(会社のURL)は年2,000円前後です。

④ 最初に頼む1本は「お知らせ」がいちばんよい

型が決まっていて、失敗しても影響が小さく、公開まで数分で終わるので、担当者に「自分で公開できた」という成功体験が最初につきます。LPや英語ページは、そのあとに同じ手順で増やせます。

当社が使っている道具

置き場は Cloudflare(世界中で使われているサイトの配信サービス。ドメインの取得やフォームの保存も同じ場所で済む)、履歴の保管庫は GitHub(サイトの中身と変更の記録を残すサービス)、AIは Claude Code または Codex(担当者のパソコンで動く、日本語で頼めるAI)です。名前を覚える必要はありませんが、相談先に「この3つでやりたい」と伝えれば話が早くなります。

6. 向いている会社・まだ早い会社

向いている会社
  • お知らせ・事例・採用情報など、書き足したいことが月に1つ以上ある
  • 社内に「触るのが嫌いではない人」が1人いる(得意でなくてよい)
  • 制作会社の順番待ちや、修正のたびの費用をなくしたい
  • AI検索に見つかるサイトにしたいが、何を書けばいいか整理したい
まだ早い会社
  • サイトを作ったあと、1年以上更新する予定がない(それなら制作会社に一括で頼む方が安い)
  • 毎日大量の商品情報を扱う通販サイトなど、専用の仕組みが前提になる場合
  • 社内の誰も更新に関わる時間を取れない(この場合は「頼むだけで更新される」別の形が向きます)

7. 始めるなら、お知らせ1本から

いきなり全ページを作り直さず、「お知らせを1本頼む → 仮の画面で見る → 公開する」の一往復が通る状態を先に作ります。順番は3つです。

最初の1本を通す順番
  1. 環境をつなぐ(技術のわかる人と一緒に)。置き場・履歴の保管庫・AIをつなぎ、本番が承認でしか変わらない形にする。ここが唯一、技術の要る工程
  2. 今のサイトから、必要なページだけ移す。文章と写真を型に流し込む。全ページでなく、まず会社概要・サービス・お問い合わせの3つで十分
  3. お知らせを1本、自分の手で公開する。「サイトを新しくしました」でよい。公開までの一往復を体験すると、次から迷わない

3番まで通れば、あとは同じ手順の繰り返しです。LP・英語ページ・採用ページ・自社メディアは、必要になった順に同じ頼み方で増やしていけます。

この仕組みを、講座2回で自社に持ち帰る

1番の環境づくりを当社と一緒に行い、講座の中でご自身の手でお知らせを1本公開するところまで進むのが「AIでWEBサイト育てるくん」です。講座2回(合計4時間)・20万円、業種別のテンプレートは無料で、月額の保守はありません。実際に動くサンプルサイトは商品サイトでご覧いただけます。

サービスの詳細を見る → サンプルサイトを見る

よくある質問

パソコンが得意でない担当者でも、本当に更新できますか?
できます。担当者がやるのは、チャット画面に日本語で頼むことと、出来上がった仮の画面を見て「公開して」と言うことの2つです。管理画面の操作やコードの知識は要りません。ただし、最初の環境づくりだけは一度、技術のわかる人と一緒に進める必要があります。
AIが勝手にサイトを変えて、壊れてしまいませんか?
AIが作れるのは下書きと仮の画面までで、本番のサイトは人が「公開して」と承認したときにしか変わりません。公開前には表示崩れやリンク切れの自動点検があり、落ちたものは公開できません。会社情報やプライバシーポリシーなど、AIが触ってはいけない場所も先に決めておきます。万一のときは前の状態に戻せます。
今のホームページやドメインは、そのまま使えますか?
文章や写真は今のサイトから移せます。ページの型は新しい仕組みに合わせて作り直すため、まず今のページ一覧を洗い出し、必要なページだけを移すのが現実的です。ドメイン(会社のURL)はそのまま使えます。
毎月いくらかかりますか?
小さな会社サイトなら、サイトの置き場は無料枠で足りることが多く、毎月かかるのは担当者が使うAIの契約(月数千円)と、サイトの履歴を安全に管理するサービスの有料プラン(月数百円)程度です。制作会社の月額保守に相当する費用はかかりません。

自社サイトに当てはめて考えたい方へ

無料の初回相談(オンライン30分)で、今のサイトの状況をお聞きしながら
「どこから社内で更新できるようにするか」を一緒に整理します。

無料相談する →