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AI検索(AIO)× Web運用

ChatGPTに自社を聞いて、
正しく出てきますか?
AI検索に見つかるサイトにする10項目チェックリスト

読了目安:約8分 公開:2026年9月24日 執筆:那須 義生(EXTOOL株式会社 代表取締役)
この記事の対象読者と、わかること

「AI検索の対策をした方がいいらしいが、何から手を付ければいいか分からない」という中小企業の経営者・広報・Web担当の方向けです。専門用語はできるだけ使わず、自社サイトの文章を直すだけでできる範囲に絞っています。読み終えると、次のことができます。

CONTENTS
  1. まず今日やること — 3つのAIに、3つの質問
  2. なぜ自社が出てこないのか — AIが読むのは「文章」
  3. 10項目チェックリスト — 自分で確かめる方法と直し方
  4. 仕組みに任せる部分と、自社で用意する事実
  5. よくある誤解3つ
  6. 月に1回、同じ質問を投げる
  7. よくある質問

1. まず今日やること — 3つのAIに、3つの質問

対策の前に、現状を自分の目で確かめてください。ChatGPT・Gemini・Perplexity のうち使えるものを開き、次の3つを聞くだけです。所要は10分ほどです。

質問 1

「〇〇株式会社はどんな会社ですか?」(自社名)

質問 2

「△△で□□を頼める会社を教えて」(自社の地域・業種・サービス)

質問 3

「〇〇株式会社の料金と実績を教えて」

図1:3つの質問。会社名で聞く、業種で聞く、料金と実績で聞く

回答を見るときのポイントは4つです。①自社が出てくるか、②内容が古くないか(終了したサービスや昔の料金が出ていないか)、③何を参照しているか(公式サイトか、口コミサイトや比較記事か)、④競合はどう説明されているか。質問2で自社が出てこず競合が具体的に説明されているなら、それが今の立ち位置です。

ご相談の場でこの確認をすると、多くの会社で「公式サイトではなく求人媒体や口コミの記述が引用されている」「数年前の料金が出てくる」という結果になります。原因は次の章のとおり、ほとんどが公式サイトの書き方にあります。

2. なぜ自社が出てこないのか — AIが読むのは「文章」

AIは、公式サイト・口コミサイト・比較記事・求人媒体・SNSなど複数の情報源を読んで、1つの回答にまとめます。ここで大事なのは、AIが読めるのはページに書かれた文章だということです。画像に描かれた料金表、PDFの会社案内、きれいなデザインの中の数行では、AIには伝わりません。

そして、公式サイトに書いていないことは、外部の記述で埋められます。料金を書いていなければ「料金は非公開」か、誰かが書いた古い数字が使われます。実績を書いていなければ、競合の実績と並べられたときに説明が一行で終わります。公式が古いままなら、古い内容がそのまま要約されます。

つまり、AI検索の対策とは、特別な技術を入れることではなく、会社概要・料金・実績・よくある質問を、公式サイトに文章として書き、最新に保つことが中心です。これは技術者でなくてもできます。

3. 10項目チェックリスト — 自分で確かめる方法と直し方

当社がAI検索の診断で使っている点検表から、自社の文章を直すだけで対応できる10項目を選びました。上から順に、効果が大きく、手間が小さいものです。

項目自分で確かめる方法直し方
① 会社概要が文章で書いてある会社概要ページに、社名・設立・所在地・事業内容・代表者が「文章」であるか。表だけ、画像だけになっていないか表の上に3〜5行の説明文を足す。「〇〇年設立、△△を主な事業とし、□□の企業を対象に…」と、読めば会社が分かる形に
② 社名・住所・電話が全ページで同じフッター・会社概要・問い合わせページ・地図サービスの表記を見比べる。旧住所・旧社名が残っていないか1か所を正として、他をすべて合わせる。移転や社名変更の履歴があれば会社概要に一文で書く
③ 代表者の名前と一言がある代表者の名前・経歴・考え方が公式サイトに載っているか顔写真と、経歴3行、事業への考え方を数行。AIは「誰がやっている会社か」を回答に含めやすい
④ 料金の目安が数字で書いてある料金ページがあるか。「お問い合わせください」だけになっていないか金額を出せないなら「初期費用と月額の2本立て」「30万円から。範囲により個別見積もり」など、考え方と下限を文章で
⑤ 実績・事例に業種・課題・結果がある事例ページに「どんな業種の、どんな課題を、どう変えたか」が書かれているか。社名を出せない事例が「実績多数」で終わっていないか社名なしでも「製造業・従業員50名・見積書作成の時間を半減」のように3要素で書く
⑥ よくある質問が Q&A 形式であるサービスページや料金ページに、質問と答えの形の文章があるか営業や問い合わせで実際に聞かれた質問を5つ書き、それぞれ2〜4文で答える。AIはこの形をそのまま引用しやすい
⑦ 公開日・更新日が表示されているお知らせや記事に日付があるか。会社概要など固定ページに最終更新日があるか日付を表示する。AIは「いつの情報か」を判断材料にする
⑧ 外部のプロフィールとつながっている公式SNS・求人媒体・業界団体・登記情報など、自社に関する外部ページへのリンクが公式サイトにあるかフッターや会社概要に外部プロフィールへのリンクをまとめる。AIが「同じ会社の情報」と結びつけやすくなる
⑨ AIの巡回を拒否していない制作担当に「AIのロボットの読み取りを拒否する設定になっていないか」と聞く。サイトの地図(sitemap)があるかも同時に拒否していれば許可に変える。学習利用だけ避けたい場合は分けて設定できることがある
⑩ 1年以上更新のないページがないサービス・料金・会社概要の各ページを開き、内容が今と合っているか読む古い内容は直し、終了したサービスは「終了しました」と明記するか、ページを閉じる

図2:10項目チェックリスト。①〜⑧は文章を直すだけ、⑨は制作担当への確認、⑩は定期点検

10項目に共通する考え方

「AIが引用したくなる文章」とは、結論が先にあり、数字と固有名詞があり、質問と答えの形になっている文章です。「多数の実績」「様々な業種」のような曖昧な言葉は、AIにとって情報がないのと同じです。1つずつ、具体的な言葉に置き換えてください。

4. 仕組みに任せる部分と、自社で用意する事実

AI検索の対策には、上の10項目のほかに技術的な項目があります。ページの裏側に会社情報を機械が読める形で書く、表示を速くする、画像を軽くする、といったものです。当社の点検表では全体の約7割がこの種の項目で、サイトの型(テンプレート)と自動点検で機械的に担保できます。人が毎回気をつける必要はありません。

一方で、残りの約3割は自社にしか用意できない事実です。分担を整理すると次のようになります。

自社で用意する事実(人にしかできない)
  • 会社概要・代表者の経歴と考え方
  • 料金の考え方と下限の目安
  • 実績・事例(業種・課題・結果)と掲載の許可
  • お客様の声(許可のあるもの)
  • 外部プロフィール(SNS・求人媒体・登記)の一覧
  • 営業・問い合わせで実際に聞かれる質問
仕組みに任せる部分(テンプレートと自動点検)
  • 会社情報を機械が読める形でページの裏側に書く
  • AIの巡回許可、サイトの地図、ページの説明文
  • 見出しの階層、画像の説明文、内部リンク
  • 表示速度、スマホ表示、画像の軽さ
  • 公開日・更新日・発行元の表示
  • 1年以上更新のないページの洗い出し

「対策は技術の話で、自分には分からない」と感じている方ほど、左側に集中してください。技術は仕組みに寄せられますが、事実は経営者と担当者にしか書けません。当社の会社サイトも、この分担で運用しています。

5. よくある誤解3つ

① 検索順位が高ければ大丈夫

順位はページがどの位置に並ぶかの話で、AI検索は複数の情報源を読んで1つの回答にまとめます。順位が高くても、料金や実績が文章として書かれていなければ、回答の中では説明が薄くなります。ただし、タイトルや見出しなど検索対策の基本は、AI検索の土台としてそのまま役立ちます。

② デザインを良くすれば伝わる

人には伝わりますが、AIには伝わりません。画像の中の文字、動く演出の中の数行、PDFの会社案内はAIの回答にほぼ使われません。見た目と同じくらい、文章として書いてあるかを確かめてください。

③ 一度整えれば終わり

AIは「いつの情報か」を見ます。整えた日がいちばん正確で、放置すると古い会社として扱われていきます。次の章のとおり、月に1回の確認と、書き足せる体制が必要です。

6. 月に1回、同じ質問を投げる

対策の効果は、1回では分かりません。第1章の3つの質問を、月に1回、同じAIに投げて回答を記録してください。「出てくるようになった」「古い料金が消えた」「参照先が公式サイトになった」という変化が、効いた項目を教えてくれます。

そのうえで、お知らせや事例を月に1本でも書き足せる体制があると、⑦と⑩は自然に守られます。制作会社の順番待ちがあると、この「月1本」が続きません。更新を社内に戻す方法は、別の記事で整理しています。

AIに「どう説明されているか」を、競合と並べて実測する

自分で確かめた結果を、複数のAIで競合と並べて記録し、原因を公式サイト・構造化データ・外部言及までさかのぼって特定するのが、当社のAIO診断です。何を先に直すべきかを優先順位つきでお返しします。

AIO診断の詳細を見る → 書き足せる体制をつくる(育てるくん)

よくある質問

Googleの検索順位が高ければ、AI検索でも大丈夫ですか?
別の問題です。検索順位はページがどの位置に並ぶかの話で、AI検索は複数の情報源を読んで1つの回答にまとめます。順位が高くても、会社概要・料金・実績が文章として書かれていなければ、AIの回答の中では説明が薄くなります。ただし、タイトルや見出しなど検索対策の基本が整っていることは、AI検索の土台として役立ちます。
AIに自社の情報を読ませて、学習に使われるのが心配です。
AIの巡回を拒否する設定にすると、AI検索の回答にも自社が出にくくなります。公式サイトに載せている情報はもともと公開情報なので、多くの会社では「読ませて、正しく説明してもらう」方が得です。学習利用だけを避けたい場合は、AIごとに読み取りの許可と学習の許可を分けて設定できる場合があるので、制作担当に相談してください。
料金を公開したくない場合はどうすればよいですか?
金額そのものでなくても、「初期費用と月額の2本立て」「30万円から。範囲により個別見積もり」のように、費用の考え方と下限の目安を文章で書くだけで、AIの回答に「料金は非公開」と書かれる状態は避けられます。
10項目を直したら、どのくらいでAIの回答に反映されますか?
AIや検索エンジンがサイトを読み直す時期によるため、数日から数週間の幅があります。反映を確かめるには、同じ質問を月に1回、同じAIに投げて記録しておくのが確実です。1回で判断せず、変化を追ってください。

まずは、状況をお聞かせください。

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「まず何を直すべきか」を一緒に整理します。

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